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ハイボールブーム復興の原因を探る

2009年11 月17日 (火) ブログトレンドウォッチ


■リバイバルに成功したハイボール


昭和の全盛期から時を経て、再び大流行中の「ハイボール」。
グラフの通りブログの書き込み数を見ても、今年は昨年の約5倍と飛躍的に伸びており、リバイバル成功の図が見てとれる。


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【ブログクチコミサーチ BY Kizasiを使用】


このハイボールブームを導いたのはサントリー。ウイスキー市場が低迷する中、長寿製品である「角瓶」というウイスキーをソーダで割って飲む「角ハイボール」の販売に力を注いだ結果、ハイボールの人気が高まり、「角瓶」も売れ、サントリーは11年ぶりにウイスキーを増産することとなった。


■既存商品をハイボールで再ヒットさせた秘訣とは?


つまり、サントリーは製品自体を変えることなく、ニーズに応じた飲み方を啓蒙することで衰微の状態にあった既存商品を再ヒットさせたわけだが、具体的には、どのようなアクションがこの成功に繋がったのか。
「ハイボール」について語られている内容を、昨年と比較しながら探ってみた。


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【ブログクチコミサーチ BY Kizasiを使用】

ハイボール全般について、昨年よりも「サントリー」や「角ハイボール/角瓶」などの『メーカー・商品名』と、「小雪」など『CM』の話題が増えている。
テレビやwebを中心とした宣伝効果で、メーカー・商品名の浸透度を高められたと言える。



さらに、詳細について調べてみると、こんなことも見えてきた。


(1) バーから居酒屋へ、飲む店が変化


ハイボールを飲む場所と想定される言葉を調べてみると、昨年は「バー」が見られたのに対し、今年は「バー」が消えて「居酒屋」が出現。


サントリーが販路の拡大を強化した成果が窺える。昨年までハイボールは、バーのような敷居高い場所での飲み物とされていたのかもしれないが、


→ 居酒屋でも気軽に味わえるようになったことがブログにも現れたと推察される。


(2) 「レモン」の登場


ハイボールを作る材料と想定される言葉を調べてみると、昨年は「氷」「炭酸(ソーダ)」だけであったのに対し、今年はそこに「レモン」が加わっている。


→ サントリーが提案する「おいしい角ハイボールの作り方」の一環にある「レモンを絞って入れる」ことが伝わった可能性が考えられる。


(3) 「美味しい」印象が増加(グラフ省略)


ハイボールの印象として「美味しい」と書き込まれた割合を調べてみたところ(形容詞を分類)、昨年は20%だったのに対し、今年は28%と増加。


→ ウイスキーを冷やすことや、ソーダとの割合を丁寧に伝えるなど、ベストな味わいで飲むためのアピールが届き、美味しさを支持する人が増えたと考えられる。



これらから、


◇プロモーションによる認知拡大と興味喚起 
◇販路拡大によって接触しやすい環境と、気軽に飲めるイメージを形成 
◇ちょっとした手間や身近な材料で美味しく飲める訴求 


という具体策がハイボールの再ヒットに結びつき、既存商品に新しい価値を植え付けることができたと言えそうだ。


■これからどうなる?ウイスキー市場


今年、ハイボールの話題が急増したのは6~7月以降。つまり、平成のハイボールブームにとっては、初めての冬春シーズンを迎えることとなり、ここから先の人々の反応は未知数である。
ウイスキー市場にとっては、ハイボールを入り口に、シングルモルトなどウイスキー本来の魅力を支持するファン層の拡大も狙いたいところ。

節約志向の高まりによる“家飲み”が追い風になっているうちに、各社の次なる仕掛けが始まるかもしれない。(高宮真琴)

コメント

こたろう

山崎豊子さんの華麗なる一族を見て ハイボールを飲みたくなりましたっ

って人も多いと思います

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