“チン”効果?「美味しい」「簡単」が2倍
2009年11 月 6日 (金) ブログトレンドウォッチ
日本では1960年代に開発され、70年代には家庭に普及していった電子レンジ。その機能は今も日々進化を遂げており、活用方法も多様化している。
食品メーカーも、素材を加えるだけで一品料理ができたり、魚が焼けるなど、電子レンジだけで料理やおやつ作りができる商品を多数発売している。
めざましい発展が見られる電子レンジの世界だが、なぜか不変なのが、電子レンジで加熱することを意味する『チン』という表現。いつからか、至極普通に使われている言葉で、電子レンジ関連の商品では、商品名やコピーに“チン”を用いたものも少なくないのだが、この“チン”を使うことで何かメリットがあるのだろうか?あらためてブログリサーチで探ってみた。
■ 「チン」を使うブログのほうが簡単で美味しいを食べている?!
【ブログクチコミサーチ BY Kizasiを使用】
通常の加熱表現よりも、“チン”と記述しているブログの方が、「簡単」「美味しい」と併記される割合が高い。
つまり、電子レンジは、“温める”よりも“チン”と表現する方が、「美味しい」「簡単」なイメージと結びつきやすい効果があると言える。
特に「簡単」に関しては、“チン”の方が通常表現の2倍と多く、手軽さを訴求する商品には欠かせないキーワードであることは間違いなさそうだ。
最新の電子レンジが実際、加熱後に“チン”と言うかどうかは別として、“チン”が根付いた背景には、上記のようなイメージが絡んでいるに違いない。
■「ピッ」とエアコンをつける人のほうが快適で涼しい?!
このように、同じ物でも表現によって派生するイメージが異なる物は、思いのほか多いのかもしれない。例えば、下記はエアコンを付ける時の表現。
【ブログクチコミサーチ BY Kizasiを使用】
季節のバラツキを避けるため、夏期(7~8月の2ヶ月間)の書き込みに限定し、通常に用いる“付ける”と、“ピッ”(リモコンを押す音)と書かれたブログを比べてみると、“付ける”よりも“ピッ”の方が「涼しい・快適」の書き込みが多い。電子レンジと同じく、擬音語が効果的イメージを高めていると言える。
■擬音語が必ずしも効果的、というわけではない
しかし、必ずしも擬音語の方が効果的、というわけではなさそうだ。例えば下表は、鍋で煮る時の表現。
【ブログクチコミサーチ BY Kizasiを使用】
通常に用いる“煮る”と、“コトコト・グツグツ”(煮る際に聞こえる音)と書かれたブログを比べてみると、「美味しい」に関しては、“コトコト・グツグツ”の方がやや多いが、「柔らかい」に関しては、“煮る”の方が多い。
擬音語よりも、きちんと“煮”という言葉を使う方が「柔らかくなる」感じがするのかもしれない。
このように、商品名やキャッチコピーを考える際、ブログでチェックすると、消費者がどのような言葉を、どのようなイメージで使っているか、潜在的な部分までもが見えてきそうだ。(高宮真琴)



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